【選手名鑑 7】松友美佐紀

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選手名鑑
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image ©Pierre-Yves Beaudouin  (Licensed under CC BY 4.0)
こんにちは!

とうとう全国的に緊急事態宣言が発出されるかもしれなくなってきました。
行き先が見えなくて不安な気持ちになってしまいますね・・・
こんな時こそ気を落とさず頑張っていきましょう。

今回のバドミントン選手名鑑では日本の女子ダブルスを牽引してきた松友美佐紀選手を取り上げてみたいと思います。

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松友選手のプロフィール

ジュニア時代

松友選手は、同じ実業団の日本ユニシスに所属している高橋あやか選手とペアを組み、世界の女子ダブルストップとして長年君臨してきました。2016年リオ五輪で、日本バドミントン史上初となる金メダルを獲得したことで、国内では非常に人気のある選手です。今の日本バドミントン界の人気ぶりは、彼女たちによってもたらされたと言っていいでしょう。

そんな松友選手は徳島県生まれです。バドミントンをしていたお姉さんの影響で地元のスポーツ団に入り、バドミントンを始めたそうです。全国小学生バドミントン大会で、一学年上の高橋選手と対戦した頃から2人の間には交流があったみたいですね!

中学は地元の徳島中学に入学し、中学3年時には地元徳島で開催された全国中学バドミントン大会でシングルスと団体戦で二冠を達成しています。強豪校が全国から選手を集めて強化している中、地元に残り結果を出したのは素晴らしいですよね!

高校は宮城県の名門、聖ウルスラ学院に進学します。2年生のインターハイではシングルス、ダブルス、団体戦全てで優勝し三冠を達成しました。バドミントンでは一学年上の選手に勝つのは難しいと言われている中、2年生で三冠を達成できたことは、松友選手の潜在能力の高さやハードワークさを表していますよね!

女子ダブルス選手としての印象が強い松友選手ですが、ジュニア選手の頃はシングルスの名手でもありました。2010年に開催された世界ジュニア選手権では女子シングルスで準優勝してるんですよ!(決勝の相手はタイのラチャノック・インタノン選手)

松友選手がシングルスを続けていたらどうなっていたんでしょうか?奥原選手や山口選手達との戦ったらどんな試合になるんでしょうか?気になります!

日本ユニシスへ入社。日本のトップに

2010年に高校を卒業すると、高橋選手のいる日本ユニシスへと入社します。その年の全日本総合選手権で準優勝を飾り日本代表に選ばれるなど、シニア一年目にして順調な滑り出しを見せます。翌年には全日本総合で優勝し、その後は計5回の優勝を達成します(2011、2012、2013、2015、2016優勝)

国際大会での初優勝は2012年のUSオープン(現在のsuper 300相当、当時はグランプリゴールド)だったようです。同じ大会のミックスダブルスにもエントリーしていて(ペアは早川賢一選手)、こちらは準優勝でした!

その後の国際大会での成績は、2010年の大阪ICの女子ダブルスで準優勝(優勝は藤井・垣岩ペア)、2012年のデンマークオープンでの準優勝などがあったみたいです。

スーパーシリーズでの優勝はもう少し後の2014年のジャパンオープンでした。

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この年はベスト4にコンスタントに入賞するなどの活躍があり、同年の10月30日付けで世界ランク1位となっています。日本バドミントン界にとって世界ランクとなったのは全種目通してこれが初めてでした。その後、2016年5月17日から2017年の10月19日までの約1年半、世界ランク1位をキープしていました。

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2014年スーパーシリーズファイナルズでの高橋松友ペア。

2016年は高橋・松友ペアにとって忘れられない1年となったことでしょう。

3月に開催された全英オープンでは、日本勢38年ぶりとなる女子ダブルス制覇を成し遂げると、世界ランク1位として大舞台、リオ五輪を迎えます。

グループリーグの予選を1セットも落とさずに1位で勝ち上がり、準々決勝ではマレーシアペア、準決勝では韓国ペアを下し決勝に駒を進めます。対デンマーク戦となった決勝はNHKにて生中継が行われるなど、日本中の注目を集めました。

決勝戦のプレッシャーからか動きの悪い日本ペアはデンマークに1セット目を奪われてしまいます。しかし2セットめを21-9で奪い返すと、勝負はいよいよ大詰めへ。途中16-19とリードを許してしまいますが、ここから怒涛の5連続ポイントを上げ、21-19で大逆転で金メダルを獲得しました!高橋・松友ペアの悲願だった五輪制覇が成就したとともに、日本のバドミントンファンにとっても夢がかなった瞬間となったのです。ちなみに私はこの試合をNHKの中継で見てたんですが、本当に興奮しました。19-19のサーブあたりからは見ているだけで心臓が破裂しそうなくらい緊張しましたね笑

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その後9月末に開催されたジャパンオープンは、オリンピックの決勝と同カードでの対決となったんですよね。直前の五輪金メダル獲得の影響も合って、当日の東京体育館は満員でした。残念ながらジャパンオープンではユール・ペダーセンペアに21-19, 18-21, 12-21出負けてしまいオリンピックのリベンジを果たされる形となってしまいましたが、世界最高レベルの試合に階上は大盛り上がりでした。

その後2016年シーズンはデンマークオープンでの優勝やツアーファイナルズでの準優勝を達成するなど、紛れもなく彼らのベストシーズンとなりました。

2017年シーズンは、アジア選手権での優勝、世界選手権での銅メダル、ジャパンオープンでの優勝をあげ、前年に引き続き世界ランク1位をキープし続けていました。しかし、世界トップに経ったことで、研究してきた海外選手に負けてしまう場面が多かったように思います。この年は、優勝するか1回戦負けかみたいな浮き沈みのある成績だったかなと。実際彼女たちもオリンピック後のモチベーションの低下が合ったり、日本の若手ペアの対等だったり(2017年の全日本総合は決勝戦で福島・廣田ペアにストレート負け)で、非常に苦しいシーズンだったようです。しかし、そんな中でもちゃんと成績を出していたのはやはりオリンピックチャンピオンだなあと思いました。

今後の動向は?

2018年以降は2020年の東京五輪に向けて再出発するという意気込みを見せてくれました。
2018年末のツアーファイナルズでは見事優勝していましたからね。2014年の初優勝以来、4年ぶり2回目の優勝です。

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今回の優勝は、オリンピックチャンピオンになって追われる立場、研究される立場になってからの優勝だったので、2人にとっては相当自信になる優勝だったのではないでしょうか。

ただ、ここぞという時に中々結果が出にくいところもあって、2020年3月次点での世界ランキングは7位と、五輪出場は非常に厳しい状況にあります。特に今の日本は高橋松友ペア以外に福島廣田ペア、永原松本ペアと3ペアがひしめき合っている状態で、高橋松友ペアは日本3番手なのでこのままだとオリンピック出場が厳しい状況です。

そうだったんですが、新型コロナの影響で東京五輪が1年延期となり、その上BWFが世界ランキングの凍結を発表したため、正直な所どうなるか全く読めないです。コロナの影響がなく予定通りに五輪開催となっていれば出場が危ぶまれた高橋・松友ペアにとって、今の状況がどう影響してくるのかはわからないですよね。

リオから4年間、チャンピオンとして葛藤し苦しんできた高橋松友ペアには東京オリンピックで2連覇に向けて頑張って欲しいとは思ってしまいますが・・・ もちろん日本のほか2ペアも世界で結果を出しているので、東京五輪で活躍してほしいなとも思うわけです。なかなか難しいですね。

長くなりそうなので、松友選手の魅力やプレースタイルについてはまた別の記事でまとめたいと思います!最後までご覧いただきありがとうございました!

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