マレーシアの新星!注目のリー・ジジャについてまとめてみた

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マレーシアを代表するバドミントン選手といえば、長年世界のトップで活躍し続けたリー・チョンウェイを思い浮かべます。

そのリー・チョンウェイは2019年、鼻の癌により、ついにオリンピックや世界選手権での金メダルを獲得しないまま、現役を退きました。

それから約1年。マレーシアから新しい新星が生まれてきたと話題になっています。

リー・チョンウェイと同じ名を持つ22歳のリー・ジジャ(Lee Zii Jia)です。

管理人的には、リー・ジジャは1年後には世界トップ4に割って入っているとみている注目の選手なんですよ!

今回はマレーシア期待の新星、リー・ジジャについて紹介します!

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誕生からキャリア初期

リー・ジジャは1988年3月29日生まれの現在22歳。身長は186cm、体重は78kgと恵まれた体型をしているシングルス選手です。

5歳の時に両親の影響でバドミントンを始め、ジュニア時代の成績に目をつけたマレーシアバドミントン協会(BAM)から声がかかり、BAMの一員となります。

2016年には、18歳で参加したジュニア世界選手権で銅メダルを獲得。翌年のタイマスターズ(グランプリゴールド)では準決勝に進出するなど、シニアの大会でも結果を残していきます。

ジュニアからシニアに上がった時に勝てなくなってしまう選手は少なくないですが、リー・ジジャはシニアに入っても成績を出せており、そのあたりからもトッププレイヤーの素質が感じられます。

2020年に一気に注目の選手に

2020年にはリー・ジジャは一気に注目を集めることになります。

2月に開催されたアジア団体選手権では、マレーシアチームのキャプテンとして出場し、見事チームを準優勝に導きます(優勝はインドネシア)

リー・ジジャは合計5試合に出場し内決勝でのアンソニー・ギンティン戦以外の4戦で勝利を上げています。ギンティンとの試合も一方的な内容ではなく、かなりきわどい勝負でした。

次に出場したのは3月に開催された全英OPでした(Covid-19の影響でドイツOPが中止になったため)

これがリー・ジジャにとっての全英OPとなりましたが、準々決勝で中国のチェン・ロンを破り準決勝に進出。準決勝ではデンマークのビクター・アクセルセンに破れ決勝進出とはなりませんでしたが、そのポテンシャルの高さを十分アピールできたでしょう。

準々決勝のチェン・ロン戦

準決勝のビクター・アクセルセン戦

準決勝もあと一歩で勝利ってところでしたね。

ただこの1点が大切という場面でバックアウトにしてしまったりと、メンタル的に安定にかけるかなと言う印象を持ちました。このあたりを改善すると、相当手ごわい選手になりそうです。

それでも、初参戦の全英OPでプレッシャーがかかる中、落ち着いたプレーを見せ、上位ランカーの選手にも引けを取らないパフォーマンスが出来たのはリーにとって自信につながったのでは無いでしょうか。

リー・ジジャやコーチのコメントを紹介

全英OPでの活躍を受け、リー・ジジャは世界ランキング10位まで上り詰めて来ています。2019年の世界ランキングが42位だったので、非常に成長の早い選手であることがわかります。

マレーシアのコーチのコメントを紹介します。

ウォン・チョン・ハン(マレーシアコーチ)

進歩の早さでいうと、リーにとって(去年は)非常に素晴らしい1年だった。

彼は学習が非常に速いが、リー・チョンウェイがそうだったように、彼の後継者として常によいパフォーマンスを出さなければならないという重圧がある。

もちろん、成熟した選手になるために、彼にはまだまだ沢山学ばなければいけないことがあるし、私達もゲームメイキングやメンタルの部分で彼を成長させていく必要がある。リーは自分の心地よい場所からあえて出ていくことの出来る人間だ。それは非常に素晴らしい素質だと思っている。一度新しいことをやってみて、それを進化させて自分の中に定着させる。それはまさしくブレイクスルーで、そしてまた新しいブレイクスルーが起きて… もちろん、1つ1つのブレイクスルーは小さいかもしれないけど、それが積み重なっていくと1足す1が2よりも大きくなっていく。

For Malaysia, Another Lee Rises

リー・ジジャ

去年の8月からヘンドラワンコーチの元で練習を始めた。技術やコートプレイのことについてはまだ触れていないけど、その代わりに彼の選手としての経験を共有してくれている。元世界チャンピオンとしての経験は本当に貴重なものだし、多くの人が持っているものではない。去年は沢山の試合でプレーするので忙しかったから、僕の技術について指導してくれる時間がコーチにはなかったんだ。多分去年は20以上の大会に出場したんじゃないかな。コーチは僕に完璧なプレイヤーになってほしいと思っている。これまでは僕は攻撃ばかりをする1次元的な選手だと見られてきた。けど、一流の選手になるためには攻撃もディフェンスも磨いていく必要があると教えてくれたんだ。

(リー・チョンウェイにアドバイスを貰った件については)

彼の現役引退後に会いに行ったら、色々とアドバイスをくれた。1つは、いつも自分に頼れということだった。コーチや僕の周りの人たちは10から20%くらいしか助けになることは出来ない。残りの80%は自分でなんとかしないといけない。僕達はシングルスプレイヤーだから、コートの上では一人だ。もしストレスや恐れ、怒りをコントロール出来ないようだったら、試合には必ず負けてしまう。唯一の解決策は、そういった問題を自分自信で乗り越えることなんだ。

 

ということで、本人やコーチ陣もメンタル的な部分の改善に取り組んでいく様子ですね。

東京オリンピックが1年延期になったため、リー・ジジャにとっては1年分準備の時間が増えたことになります。日本バドミントン界にとっては桃田賢斗選手の金メダル獲得の期待がかかっていますが、もしかするとオリンピックで1番の強敵に成るのはこのリー・ジジャかもしれません。

いずれにしろ、今後のバドミントン界を盛り上げてくれる選手には違いないでしょう。今後の成長&活躍にも期待ですね。

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