遠藤・渡辺ペアのレシーブ力

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ブログを放置してました!実生活がちょっと落ち着いたのでゆるゆる更新していきます!

 

さて、今日は遠藤・渡辺ペアのレシーブ力について書いてみようと思います。

 

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遠藤・渡辺ペアのレシーブ力

遠藤・渡辺ペアが結成されたのは2016年のことです。ペアで一番初めの試合はおそらく全日本社会人の大会。

渡辺君は高校生の時からレシーブが凄いと噂だったのですが、遠藤選手と組み始めてからさらに磨きがかかった気がします。ペア初の大会で、園田・嘉村を破って優勝します。すさまじいルーキーですよね。そしてみなさんご存じかと思いますが、2016年の全日本総合選手権では、決勝で園田・嘉村にリベンジされてしまうわけです。

すでにレシーブの鬼ですが、現在と比べると見劣りする部分もあります。個人的には

  • レシーブが相手にとって厳しい球ではない
  • ローテーションに迷いがある(レシーブというよりペアの話ですが笑)

2016年時点でのレシーブ力では、世界に通用はしなかったと思います。

実際のところ、後衛スマッシュ→前衛プッシュの時にレシーブが甘くなり決められてしまう場面が見られます(とはいっても並みのペアなら簡単に決まるところもレシーブしているんですけどね笑)。

他の国の選手(例えば中国のLiやインドネシアのアッサンなど)が相手だと、レシーブの乱れがより分かりやすいと思います。

 

では現在はどうなったか。

 

2019年のツアーファイナルや2020年の全英OPのプレーを見てみると、レシーブの質が格段に良くなっています。

レシーブの基本は、しっかり奥まで高く返すか、白帯ギリギリを狙って返球するかのどちらかだと思っています。

2019年後半~2020年のプレーを見てみると、ロングレシーブはしっかり奥まで返球されており、かつ前衛にカットされない十分な高さでレシーブできています。ショートレシーブの場合は白帯ギリギリに返球していて、前衛の連続プッシュを防いでいます。

素晴らしいですね。お手本のような返球です。練習でもこんなにきれいな返球ってできないです笑

そういったプレーが、試合本番で出せるということは、遠藤・渡辺ペアはレシーブの基本が非常に高いレベルで身についているということです。おそらく現在のダブルスではトップのレシーブ力でしょう。バドミントン史上でも屈指のレシーブ力かもしれません。

世界で戦っていくには、地道に基礎的なプレーの質を高めていくべきということが、二人のプレーからは読み取ることができますね。

 

観客の立場からの遠藤・渡辺ペアの魅力

私の好きな漫画に、ジャンプのハイキューがあります。その中で西谷夕というキャラクターが名言を残しています。


© ハイキュー 古舘春一

試合中会場が一番”ワッ”と盛り上がるのは
どんなすげえスパイクより
スーパーレシーブが出た時だぜ

ハイキューはバレーボールを題材にした漫画ですが、このセリフはバドミントンにも当てはまると思います。

馬鹿みたいに早いスマッシュが決まるよりも、そのスマッシュをレシーブするほうが盛り上がります。ジャンプスマッシュも凄いけど、また抜きレシーブやダイビングレシーブの方が盛り上がりますよね笑

遠藤・渡辺ペアは、スーパーレシーブを連発します。だから、二人が出る試合はめちゃくちゃ盛り上がるんですよね。観客の声援や、解説者のコメントを聞いていてもそれがよくわかります。

YouTubeには二人のスーパーレシーブを集めた動画がたくさん上がっているのでぜひ見てください笑

 

一つのスタイルを確立したレシーブ力

バドミントンに限らず、スポーツは日々進化しています。

バドミントンは、ラケット製造の技術向上の恩恵やラリーポイント制の導入などをうけ、北京オリンピックちょっと前くらいから、シャトルのスピードやラリーのテンポが格段に上がっています。

これは2001年全日本選手権の男子ダブルス決勝の動画ですが、現在に比べてスマッシュなどはちょっと遅いですよね。

 

バドミントンの高速化が進むにつれて、ダブルスのプレースタイルに大きく変化していきました。

かつては、無理にドライブ戦を仕掛けるよりも、奥までしっかりとロブを上げてレシーブから攻撃に転じるという戦術が多く使われていました。スマッシュの威力やサービスポイント制の場合、ドライブでミスが出るリスクとレシーブでミスが出るリスクでは、前者の方を避けるべきだったわけです。

ラケットが重くてドライブ戦はやりにくいですからね。

 

しかし最近(北京オリンピック前後ごろから)では、ラケットの軽量化に伴いドライブ戦で攻めるほうが、スマッシュのレシーブからのカウンターを狙うよりも有利になったわけです。

「ダブルスは低く・上げない」が時代の主流、スタンダードになっています。

これの典型的な例が、園田・嘉村の超低空戦やノー・ロブ戦法です。

ロブを上げてスマッシュされる前に、ドライブでラリーの主導権を握って攻め切ってしまうわけですね。

 

しかし、遠藤・渡辺ペアは完全に時代の流れと逆行しています。これが本当にすごい。

 

遠藤・渡辺のプレーを見ると、3球目(サーブ→サーブプッシュ→サーブプッシュリターンの最後の球)でロブを上げるシーンが多いことに気づきます。

例えばサーブプッシュでヘアピンされた場合、ほかの選手ならプッシュ、ヘアピン、ハーフドライブで返球を狙うのが多いのですが、遠藤・渡辺はかなりの割合でロブを選択しています。

サーブプッシュがハーフ球の時も、ドライブ戦に持ち込むのではなくロブを選択してレシーブからラリーに入ることが多いです。

 

つまり遠藤・渡辺は、リスクを取ってドライブやネット前で勝負をするよりも、一旦大きくロブを上げてレシーブからラリーを展開するほうが有利と判断しているわけです。レシーブに相当自信がなければ、こういった選択はできないでしょう。

レシーブ中心にラリーを組み立てていくペアは、遠藤・渡辺ペアだけだと思います。

 

ミニオンズ・キラーになっている理由

世界ランキング1位のギデオン・スカムルジョに対して、遠藤・渡辺ペアは勝ちまくっています(確か6連勝中)

レシーブ中心の、大きな展開のラリーを好んでいるプレースタイルが、ギデオン・スカムルジョにとって相性が非常に良いんですね。

ギデオン・スカムルジョは、ギデオンがスマッシュを打って甘くなったところをスカムルジョが決めきる、ドライブ戦でスカムルジョが詰めていきそのまま決めきる、という戦法でダブルス会を席巻していました。

しかし、遠藤・渡辺の戦術では、レシーブがメインなので、前衛のスカムルジョは中々ラリーに参加することができていません。2020の全英OPを見ても、ギデオンがひたすらスマッシュを打って、スカムルジョがコート前で立っているだけというラリーが多いです。

また、スカムルジョが前衛でシャトルをとらえたとしても、あり得ないレシーブ力ですべて拾い切ります。シャトルをコートに落とさなければ勝ち、を遠藤・渡辺ペアは地で行ってるわけです。

2018年ごろまでは、ギデオン・スカムルジョにもあまり勝ててない印象でしたが、プッシュレシーブの質が上がってから連勝するようになりました。

 

ちなみに、同じインドネシアのアッサン・セティアワンに対してはあまりよくない戦績です。

セティアワンの配球が良くて、体勢を崩された状態でロブを上げさせられていて、ロブが浅くなっていたり、ロブの戻りが遅くなりレシーブの準備が間に合わずにしっかりとレシーブができてないのが原因だと考えています。

セティアワンってプッシュ打ってくると思ったらネット前にドロップしたり、タイミングをずらすのが非常にうまいんですよね。さすがベテラン。2019年のツアーファイナル決勝はそれで負けてしまった試合でした。

こういうわけで、三つ巴の戦いになってるんですね笑

 

終わりに

遠藤・渡辺ペアについて語ってしまいました。

このペアの魅力や業績はたくさんありますが、個人的には

「低く、上げない」が主流となっている男子ダブルスで、

主流と逆行するレシーブ中心のプレースタイルを築き上げ、世界で勝てるペアに成長した

この点が、最も素晴らしいところだと思います。唯一のプレースタイルで全英OPの優勝を達成したのは本当にすごいことです。

現在は中々バドミントンの試合を見ることも難しくなっていますが、これからもこのペアのプレーを見ていきたいなと思っています。

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