リー・チョンウェイとリン・ダン、ライバル対決の歴史

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マレーシアのリー・ーチョンウェイと中国のリンダン。

この2人は15年ほどにわたってバドミントン界を代表する選手であり続けました。

2人の対戦はまさに伝統の一戦となり、毎回多くの観客がその行方を見守りました。

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そんな2人に関するポストを紹介したいと思います。

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ライバル関係の始まり

リンダンとリー・チョンウェイが初めて決勝の舞台で顔合わせをしたのは、クアラルンプールで開催された2005年のマレーシアOPだった。

当時22歳のマレーシアのリー・チョンウェイは、88分に渡ったシーソーゲームを制すると、フロアに倒れこむと拳を突き上げ観客に向かってキスをした。試合は17-15、9-15、15-9で、第一セットとファイナルセットは序盤リードを許す展開からの逆転での勝利だった。

「リンダンがどうプレーするかみんな見ていた」とクアラルンプールバトミントンスタジアムでの勝利のあと、前年度チャンピオンのリー・チョンウェイは言った。

「リンダンは攻撃が素晴らしくて、彼のスマッシュやクロスへのショットは非常に危険だからね。だから彼に勝てて凄く満足なんだ」

後に2度のオリンピック決勝と2度の世界選手権決勝、そして多くのファンを生み出すことになった2人のライバル関係の始まりにふさわしい試合だった。

しかしがら、マレーシアOPでの勝利はリー・チョンウェイにとってベストな結果の1つとなってしまった。4度の世界選手権決勝、そしてオリンピックで中国選手に敗れ、オリンピック・世界選手権のタイトルを手にすることが無いまま昨年、引退を迎えた。

「バドミントン界が新しい風を必要としている時代に、2人のライバル関係が始まったんだ。2人はバドミントンを非常に人気のあるスポーツにすることができた」とマレーシアのベテランスポーツ記者はAFPに述べた。

リー・チョンウェイは現在37歳、リンダンは36歳で、これまでに計40回の対戦をしているが、リンダンが28回の勝利を収めている。

2008年と2012年のオリンピック決勝戦は、長く世界ランキング1位の座に付いていた2人の、最も忘れられない試合だった。

2008年北京ではリンダンがストレートで勝利した。2012年ロンドンではリー・チョンウェイが第3セットを19-18でリードしていたが、その後のショットを外してしまいそれが致命傷となった。

2012年の敗戦のほか、2011年と2013年の世界選手権決勝でもリンダンに敗れている。2013年の中国南部で開催された大会では、決勝戦の途中でなぜか空調が止まり、決勝のマッチポイントでリー・チョンウェイは痙攣をお越し、ストレッチャーで運ばれてしまった。

熱血なリンダンと、柔和なリー・チョンウェイは全く違うキャラクターだが、コートの外では2人は友人であり、お互いに強い尊敬を持っている。

スーパー・ダンとして知られるリンダンは、バドミントンの問題児と評されることもあった。多くのタトゥーを入れ、コートを闊歩する様は中国選手としては珍しいことだった。

2度のオリンピック金メダルと5度の世界選手権優勝の経歴を持つリンダンは、よく史上最高のバドミントン選手だと議論されることも多い。

2008年にはトレーニング中に激昂し、後にコーチを殴ったことを否定しなければならなかった。

 

対象的にリー・チョンウェイは物静かで気取らない正確だ。しかし彼の物腰とは裏腹に、コート上ではいくつもの武器を持っていた。天性の反応神経に恵まれ、かつては世界最速のスマッシュレ記録も持っていた。

また彼の19年に渡るキャリアにはドラマもあった。

当時世界ランキング1位だったリー・チョンウェイは、2014年世界選手権のドーピング検査で陽性反応となってしまったのだ。ドーピングが過失だったとするリー・チョンウェイの説明をBWFが認めるまで、8ヶ月の出場停止となってしまった。

その後、リーは素晴らしい復帰を果たし、2016年のリオオリンピック準決勝で、スリリングな試合をみせたあとリンダンを破った。決勝戦では、中国のもう一人のプレイヤーであるチェン・ロンに敗れてしまうが。

リー・チョンウェイは、東京オリンピックで金メダルをとる瞬間を切望していたが、2018年に鼻の癌の診断を受け、その希望も打ち砕かれてしまった。

治療からは回復したが、以前の強さを取り戻すのに苦労し、そして昨年に行われた涙の記者会見で現役からの引退を発表した。

705回の勝利と69個のタイトルを持つリー・チョンウェイは、マレーシアのヒーローである。

 

リンダンとリー・チョンウェイの最後の試合は2018年3月に開催された伝統の全英OP準々決勝だった。最後の試合に勝利したのはリンダンだった。

しかし、ここ数年、リンダンはかつての強さを見せておらず、2021年に延期された東京オリンピックへの出場が危ぶまれ、引退の瞬間が迫ってきている。

リー・チョンウェイが競技からの引退を述べた際、リンダンは中国版ツイッターWeiboで、「コート上では一人になってしまった。もう誰も付いてこないだろう」とツイートした。

そして先月、まだ現役を続けているリンダンについて、リー・チョンウェイが伝説との賞賛を送った。

「彼の戦歴が全て物語っているよ。僕達は彼には敬意を表さないといけない」と述べた。

ソース:Badminton: Lin Dan v Lee Chong Wei – how the great rivalry was born

 

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