個人的にはこんなニュースは聞きたくなかったんですが、インドネシアのスーパースター、タウフィック・ヒダヤットが賄賂に関わっていたという話です。
ニュースを読む限りでは、イマーム・ナフラウィという元大臣の秘書に、ヒダヤットが賄賂のお金を持っていったということのようです。
以下はニュース記事の翻訳です。
元ニュース:Olympic medalist admits to delivering bribes to former sports minister
Photo: kompas.com/Dendi Ramdhani(ニュース元より引用)2004年アテネオリンピックでインドネシアに金メダルを持ち帰ったタウフィック・ヒダヤットは、イマーム・ナフラウィ前青年スポーツ大臣が関与した贈収賄疑惑事件で仲介役をしたことを認めました。
不正撲滅委員会(KPK)はイマームを起訴しています。イマームは2014年から2019年の間青年スポーツ大臣を努めていました。KPKの申し立てによると、イマームは11.5億ルピア(840,280ドル、約9千万円)の賄賂と、インドネシアスポーツ評議会(KONI)の関係者から8.64億ルピア相当の物品を受け取ったとみられています。
2018年の1月にイマーム大臣の個人秘書の ミフタフル・ウルムに1億ルピアを渡した、と水曜にタウフィックが法定で述べています。ミフタフルもこの事件で同様に疑いが掛けられています。
アンタラ通信によると、「電話で賄賂を手伝うように頼まれた。頼みを受けることを了承したけど、イマーム先生にはウルムにお金を渡したことは伝えなかった」と水曜の公聴会でタウフィックは述べました。
KPKの起訴によると、トミー・スハルトラント氏から資金提供があったと見られています。スハルトラントはエリート選手のための国家的スポーツプログラムであるサトラク・プリマ(ゴールドプログラム)の企画・予算を担当していました。同プログラムは2018年に解散しています。
トミーはエドワード・タウファン・パンジャイタンというサトラク・プリマの役人に資金準備を依頼しました。
その後、エドワードはサトラク・プリマの財務理事補佐であったレイキ・マメサに資金を渡しました。レイキ・マメサはタウフィックに資金を手渡ししました。タウフィックは2016年から2017年まで同プログラムの副会長を努めていました。
そしてタウフィックは資金を南ジャカルタにあるミフタフルの旧宅へと運びました。
トミーは以前、イマームの弟であるシャムスル・アリフィンが関与した2017年の汚職疑惑事件(2018年アジア競技大会の予算に関連した事件)での彼の援助のためにタウフィックに8億ルピアを与えたと法廷で話しました。
しかし、トミーからの資金受領についてはタウフィックは否定しています。
KPK広報のアリ・フィクリは、検察はタウフィックの証言を追求するだろうと述べています。
アンタラ通信によれば、「裁判では、検察は他の目撃者に彼の供述の確認を獲ろうとするでしょう」と金曜にアリは述べています。
2013年に引退するまで、タウフィックはバドミントン選手としてキャリアを通じ、2004年のアテネオリンピックでの金メダル、2005年にアナハイムで開催された世界選手権の金メダルを含む16の金メダルを獲得しています。
イマームは、KONIのエンディング・フアド・ハミディ事務局長とKONIのジョニー・E・アフイ会計長から賄賂を受け取ったとされていますが、これは、2018年に組織が青少年スポーツ省に提案した国家補助金の承認と支出を加速させたかったからです。
この事件でエンディングとジョニーはともに有罪判決を受けました。
賄賂があったのは2018年のことらしいです。ヒダヤットが直接的に賄賂を渡したわけでは無いみたいですが… 賄賂に関わったことでヒダヤットが何かしらの報酬を受けたかどうかまでは現状はわかりません。
賄賂事件に関してはこちらのニュースで取り上げられています。
このニュースは2020年の2月のものですが、ニュースの最後に「KPKは賄賂事件の目撃者として2004年アテネオリンピック金メダリストのタウフィック・ヒダヤットの取り調べを行った」と書いてあります。3ヶ月ほどの取り調べの中で、賄賂に関わっていたことを認めたということでしょうか。
ヒダヤットは2020年3月に開催された全英オープンで、ヨネックスが開催しているLegends’ Visionに参加しているので、ヒダヤット自身は無罪なのかもしれません。
どういう事情があったのかは詳しくはわかりませんが、ヒダヤットは好きな選手だっただけにこういう事件に関わっていたのはショックですね。
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