Photo: BWF
バドミントンは長らく室内競技として楽しまれてきましたが、屋外でもプレー可能なエアバドミントンという競技が世界バドミントン連盟(BWF)から発表されています。
これから普及していくと思われるエアバドミントンですが、具体的なルールの解説がなかったりするので、今回まとめてみました。この記事では以下の内容について扱っていきます。
- エアバドミントンって何?
- バドミントンとエアバドミントンの違いは?
- エアバドミントンに必要な道具は?
- エアバドミントンのルールは?
エアバドミントンって何?
エアバドミントンは、屋外でもプレーできるバドミントンです。エアバドミントン用に開発された特殊なシャトル「エアーシャトル」を使ってプレーします。
普通の水鳥の羽根で出来たシャトルだと、風に流されてしまって屋外ではプレーできませんよね。
エアーシャトルは風に流されにくく設計されており、屋外でバドミントンのプレーを可能にします。
プレーが出来る場所も様々で、例えば公園の広場でやったり、ビーチにネットを立ててプレーしたり、芝生のコートや道端でもプレーが出来るスポーツです。
従来のバドミントンが体育館の中でしか出来なかったのに比べると、非常に幅広い場所でのプレーが可能になっています。
エアバドミントンは場所の制限を受けないように新しく開発されたスポーツなので、今後バドミントンの発展にも大きな役割を果たすと考えられています。
AirBadmintonのBWFによる公式発表についてはこちら。
バドミントンとエアバドミントンの違いは?
バドミントンとエアバドミントンの最大の違いは、外で出来るかどうかと使用するシャトルの種類です。
エアバドミントンでは、特別に開発されたエアシャトルを使用します。
エアシャトルについての詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
日本国内でのエアシャトル販売は2020年の5月以降になりそうです。発売までもう少しですね!
エアバドミントン用の道具って何か必要?
ラケット
エアバドミントンは、従来のバドミントンラケットを使ってプレーすることが出来ます。
エアシャトルが普通のバドミントンラケットを使ってプレー出来るように設計されているからです。
ただ外でプレーするため、ラケットが折れたりする確率は高くなると考えられます。お古のラケットや廉価版のラケットなど、傷が付いたり折れたりしても精神的なダメージの少ないラケットを使うのが良さそうです。
またエアシャトルを使うため、ストリングのテンションには注意が必要です。なるべく太いストリングを使い、テンションは17.5〜20lbsくらいまでが推奨されています。
そのためエアバドミントンをする場合は、YONEXのマッスルパワー2がちょうど良さそうな気がしています。ストリングも張った状態で売られているので、手間が少なくて済みそうです。
ウェア
ウェアについては特に指定はありません。外でプレーする分、普通のバドミントンと異なり日光を浴びることが多くなります。そのため、タンクトップやちょっと緩めのTシャツなど、通気性の良い暑さ対策を取った服装をするのが良いでしょう。帽子やサングラスもOKみたいです。
もちろん普通のバドミントンウェアでも大丈夫です。
シューズ
普通のバドミントンシューズは屋内用に設計されているため、屋外で使うことは出来ません。
シューズに関しては、外で使えるような運動靴を使用する必要があります。テニスのシューズなどを利用するのが良さそうです。
エアバドミントンは砂浜でもプレーできるようになっていますが、砂浜では裸足でのプレーとなります。その場合はシューズは不要ですね。
コート設営
ちゃんと試合をする場合はコートやネットを設営する必要があります。
コート設営に関してはこちらをお読みください。
もちろんなくてもプレーは可能だと思います!
エアバドミントンのルールは?
ここからは、エアバドミントンで試合をする場合のルールについて説明していきます。まだ公式に決定しているルールではないため、遊び方によって柔軟に変えていくのがエアバドミントンを楽しむコツみたいです。
エアバドミントンの得点方式
エアバドミントンは、
相手の打ったシャトルが
- ネットに引っかかる
- 自分のコートの外に落ちる
自分の打ったシャトルが
- 相手のコート内に落ちる
- 相手の体に当たる
と自分の得点になります。このあたりは普通のバドミントンと同じですよね。
BWFのオススメの試合形式は11点5セットです。他にも
- 10点オールになった場合は、最初に2点差を付けたほうがセットを取る
- ただし12点オールになった場合は先に13点目を取ったほうの勝ち
- セット取ったプレイヤーが次のセットの最初のサーブを打つ
- 風による影響を抑えるため、リードしている方のスコアが6点になったらチェンジエンド。セットが終わるごとにもチェンジエンド。
- 6点時のチェンジエンドはインターバル60秒。セットごとのインターバルは120秒。
というルールで行うと面白いみたいです。毎セット6点でチェンジエンドがあるのは面白いですよね。エアバドミントンは風の影響が大きいため、不公平にならないような配慮だと思います。
もちろんスコア形式は自分好みに変更しても面白いでしょう。
参考:
エアバドミントンの種目
エアバドミントンには
- シングルス
- ダブルス
- トリプルス
の3種類があります。シングルスとダブルスのルールは基本的に普通のバドミントンと同じです。
トリプルスは新しい種目ですね。
シングルスでもトリプルスでもコートのサイズは変わらないため、トリプルスの方がより展開の早いラリーが多くなります。
またトリプルスは一度に大人数で遊べるため、みんなで楽しむのにも向いています。
ダブルスとトリプルスの場合、自陣にいるプレーヤーが2回以上連続でシャトルを打ってしまったら相手の得点になります(つまりレシーブしてからアタックみたいなのは出来ない)。
サーブはラリーごとに交互に打つ形式です。AさんBさんペアとCさんDさんペアのダブルスの試合だと、
Aさんがサーブを打つ→Cさんがサーブ打つ→Bさんがサーブ打つ→Dさんがサーブ打つ→Aさんがサーブ→…
のようにラリーでどちらが得点したかに変わらず、交互にサーブを打っていきます。
トリプルスの場合も同じで、3人ペアで順番にサーブを回していきます。
コートの大きさ
imgage: BWF
シングルスの場合、コート幅は5mでダブルスとトリプルスの場合は幅6メートルです。
コートの縦のサイズは、自陣と相手陣で8mずつ合計16mとなります。
画像の灰色部分で示されているように、ネットから2mの範囲はデッドゾーンと呼ばれています。相手コートのデッドゾーンにシャトルを打ってしまうと、相手の得点になってしまいます。またデッドゾーンに立ってシャトルを打ち返すのもダメです。シャトルを打った後にデッドゾーンに入ってしまうのは大丈夫です。
エアシャトルでネット前のプレーをするのは難しいみたいで、このようなルールが出来たそうです。
ネットから5mの位置にサービスマーカーが置かれ、それよりもコート後側でサーブを打つ必要があります。
ネットの高さ
砂浜でプレーするか、芝生やハードコートでプレーするかによって変わってきます。
砂浜のコートでプレーする場合は、
- 支柱の高さは1.5m
- ネットの高さはコート中心部で1.45m
芝生コートやハードコートでは普通のバドミントンと同じで
- 支柱の高さは1.55m
- ネットの高さはコート中心部で1.52m、サイドライン上で1.55m
ネットの高さに関して言えば、低い方が面白い試合になるみたいですね。
コートの準備
あまりにも強風な場所ではプレーが出来ないので、程々な風が吹く場所にコートを設置するようにします。
また、プレー中に眩しさを軽減するため、コートの縦方向が南北に向くように設置すると良いみたいです。
動画で説明されているように、テープと杭を使ってコートを設置します。サーブ位置を示すマーカーを置けばいいみたいですね。
動画ではラインテープを使ってコートの設営を行っています。
ネットは6m以上のものにする必要があるため、種類が限られてきます。この商品だと幅も丁度ですし持ち運びも簡単そうなので良さそうです。
まとめ
エアバドミントンのルールや必要な道具についてまとめてみました。
今後は、バドミントンの新しい形としてエアバドミントンはどんどん普及していくでしょう。
新しい情報が入り次第、また更新していこうと思います!
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