スコアシステム変更の議論
数年前に話題になったバドミントンのスコア方針の変更ですが、BWF内部(主に会長のホイヤー)あたりが再びスコア変更に向けて議論したいと述べたそうです。
大体3〜4年くらい前に話題になったスコアの変更ですが、21点3セットから11点5セットにするというものでした。11点制のゲームはマレーシアのパープルリーグなどで導入されていますが、BWFが開催している大会では21点制のゲームで運営されています。
結局、変更案は投票で否決されてしまい、21点制から変わることはありませんでした。当時のニュースで、リー・チョンウェイが「体力的には楽になるから東京オリンピックを目指す上では良い変更になるかも」といった趣旨の発言をしていた記憶があります。ただ今日のニュースを見る限りだと、アクセルセンやリンダンは当時反対していたみたいですね。現在のリンダンだとどんな意見なんでしょうか。
11点制になったとすると、桃田選手のフィジカル面での優位性が無くなりそうですよね。導入されることになったとしてもおそらく2024年のパリ五輪以降にはなると思いますが。どうなるんでしょうかね〜?
海外の記事
BWF toying with scoring format change again
以下ニュース記事の翻訳です。
バドミントンの現在のスコア形式(21点3セット)を11点5セットに変更しようとした世界バドミントン連盟(BWF)の提案が却下されてからもう2年ほどになる。しかし、変更の議論が再浮上している。
BWFの現会長であるポール・エリックーホイヤーが2013年よりその座についてからというもの、彼はまだその考えを諦めたわけではない。
最近行われたデンマークのテレビ局TV2デンマークのインタビューで、現在のポイントシステムを変更したいと思っていることをホイヤーは明かした。現在のシステムは長すぎてしかも観客にとっては盛り上がりに欠けるものだと見なしているそうだ。
1996年アトランタオリンピック男子シングルス金メダリストによれば、この変更は、バドミントンが国際的なスポーツの舞台に追いついていくためのいくつかの対策の一つだという。
「1つだけ確かなことがある。それは私がスコアシステムを変更したいと考えているということだ」彼はTV2デンマークでそう述べた。
「我々は保守的になりすぎたと思う。不活発だ」
現在の21点3セット形式は2006年にそれまでの15点3セット方式に取って代わって導入されてから継続して使われてきた。
BWFは2014年に試験的に新しいスコアシステムを下位の大会で使用してきたが、2018年にバンコクで開催された年次総会より前にBWFのメンバーによって投票が行われた。
提案には大半のひとが賛同したが、可決に必要な2/3の賛成、つまり168票を獲得できなかったた。
新しいスコアシステムの賛成票は合計129だったが、123票(ほぼアジアの国からの票)が反対となった。
将来の総会にで新しいスコアシステムについて再び議論をしたとしても、難題になるだろうとホイヤーは考えている。
「可決には2/3の票を集める必要がある。ココだけの話だが、2/3にはなりにくいと思っている。この話を持ちかけているのが私だけである限り、十分ではないだろうね」
また、多くのトップ選手もまた新しいスコアシステムに反対している。
ホイヤーの弟子に当たるデンマークのビクター・アクセルセンは2018年に次のように述べている。「11点5セットのシステムはゲームから体力的な面を奪うことになるだろう。試合に勝つためにフィジカルを強化しなくても良くなるだろう。新しいスコアシステムだと試合はつまらなくなるだろうね。僕自身、体力的な側面は楽しんでいるからね」
また2014年には、2度のオリンピック金メダリストである中国のリンダンも、スコアシステムの変更は見たくないと言っていた。
「嫌だね。このように変化を加えるのは試合にとって良くないと思う。現在のシステムで問題になっている部分はない」とリンダンは述べた。
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