みなさんこんにちは!
2020年10月13日(火)に開幕したデンマーク・オープンの全日程が終了しました。
各種目の様子を簡単に振り返ってみたいと思います
男子シングルス
男子シングルスの準決勝のカードは次のようになりました。
西本拳太(日本) vs. ラスムス・ゲムケ(デンマーク)
周天成(台湾) vs. アンダース・アントンセン(デンマーク)
西本はゲムケに対して過去3戦3勝しており、今年1月に開催されたインドネシア・マスターズでも勝利している相手でした。ただ、今回はゲムケの地元デンマークでの試合ということもあり、非常に気合の入ったプレーに押しやられてしまったという感じです。
西本にとってはトナミ運輸を退部してから初めての国際大会だったため、西本も非常に気合が入ったプレーをしていたのですが、それを上回る気迫をみせたのがゲムケでした。
最後のネット前のプッシュも気合入っていましたね。
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西本選手にとってはトナミ運輸退部後初の国際試合(しかもSuper750)でベスト4に入れたのはよかったのではないでしょうか。今後も頑張ってほしいです!
別の山では台湾の周天成とデンマークのアントンセンとの試合でした。周天成のコンディションは非常に良かったと思います。以前に比べて下半身の筋量が増えている印象でした。ですが、要所要所でノータッチでアントンセンに決められてしまったり、カウンターを食らってしまうなど、試合勘が少し鈍っているのかなと感じた試合でした。アントンセンのほうはレシーブやロブが非常に安定していてよかったですね。
決勝戦はデンマーク勢同士の戦いになりました。デンマーク選手がデンマークオープンの男子寝具する決勝に進出するのは2010年のヤン・ウ・ヨルゲルセン以来だそうです。随分久しぶりだったんですね。
決勝戦は全体的に低い展開がおおい試合になりました。最近の男子シングルスでは珍しいですね。
あと、ネット前でタイミングをずらして打つショットを使う選手が増えてきた気がします。今まではインドネシアのギンティンとか桃田がよく使っていたんですが、今回のデンマークOPでは周天成とかアントンセンも多用してましたね。
女子シングルス
女子シングルスには日本からは太陽ホールディングスの奥原が出場しました。
第2シードからの出場でしたが、準決勝でカナダのミッシェル・リーに21-10/21-7と快勝すると、決勝戦ではスペインのカロリナ・マリンとの対戦となりました。
マリンと奥原の組み合わせは多いですよね。二人ともトップで長く活躍している選手なので、今回の試合が17回目の顔合わせとなりました。
ハイライトだけ見てると、マリンがスマッシュアンドネットで得点してるシーンばっかり目立つんですが、それ以上に奥原のよいところがたくさん出た試合だったと思います。マリンは一発が強いので、決められてしまうのは仕方ないんですが、そうさせないようにロブやクリアをうまく使えていたのがよかったのかなと思いました。ただ彼女の場合、大舞台であればあるほど素晴らしいスマッシュを打ってくるので、今後も要注意な選手であることは間違いないです。これで二人の対戦成績は奥原8勝マリン9勝ですね。
男子ダブルス
男子ダブルスは、イングランドのマーカス・エリスとクリス・ラングリッジが優勝しました。
日本だとあんまり知られていないペアかもしれないんですが、2016年のリオ五輪で、準々決勝で遠藤・早川を倒し、銅メダルを獲得している実力のあるペアです。
エリス(茶髪のほうの選手)はミックスダブルスにもエントリーしていて、今年3月の全英OPでは渡辺・東野ペアを倒してベスト4に入っている選手です。
こちらが決勝のソゾノヴ・イワノヴ(ロシア)戦。両ペアとも長身なので、スマッシュの迫力があってみていて気持ちがいいですね。
The wait is over for England and Ellis/Langridge! @BadmintonEnglnd #HSBCbadminton #BWFWorldTour #DenmarkOpen2020 pic.twitter.com/u9AjuzamYn
— BWF (@bwfmedia) October 19, 2020
この試合がクリス・ラングリッジにとってメジャータイトル初制覇でした。リオから4年越しでようやくの優勝でした!
ラングエッジはトップ選手としては珍しくゴーセンのラケットとユニフォームを使用している選手です。ちなみにシューズはアシックスのものを使用しています。
もしかすると、この優勝がゴーセンラケットにとってもワールドツアー初制覇なんでしょうか?
女子ダブルス
女子ダブルスは、日本からは福島・廣田、永原・松本、志田・松山の3ペアが出場していました。
志田・松山ペアは2回戦で棄権してしまったようです。原因はちょっとよくわからないのですが、何かあったのでしょうか。
ほかの2ペアが決勝まで勝ち進みました。
ほかの試合を見ていると、普通だったら決められるようなプッシュもレシーブしていたりしてたので、レシーブが安定しているなと思っていたんですが、決勝だと両ペアともかなりバシバシ決められてました。
両ペアともレシーブが硬いことに間違いはないんですが、それ以上に攻撃が上回っている場面が多かったです。後衛を走らせて、甘い返球が来たところをプッシュで決めるというパターンがよく見られました。参考にして、できるようになりたいプレーですよね。
決勝戦は最後の終わり方はちょっと残念だったんですが(永原・松本ペアが追い上げムードだっただけに)、見事福島・廣田ペアが全英OPから連続でワールドツアーの優勝を飾りました!
ミックスダブルス
ミックスダブルスはドイツのマーク・ラムスフス/イザベル・ヘルトリッヒペアが優勝しました!
正直決勝のカードを見たときはアドホック夫妻が勝つだろうな~と思ってたので、びっくりしました。ドイツペアのこともあんまり知らなかったんですが、非常によい試合をしていました。マークの後衛が非常に良い仕事をしていたと思います。長いラリーになることもあったんですが、丁寧なショットが多く、相手に常にプレッシャーを与えられていたのがよかったのかなとみていて思いました。
長いラリーが続いたり、揺さぶられたりするとどうしてもショットが雑になってしまうんですが、素晴らしい粘りでした。
ワールドツアーでのドイツ選手の優勝は、全種目通して初めてのようですね!!!
まとめ!
3月の全英OPから約7か月、ようやく生活の中にバドミントンが戻ってきました。
久々に聞くシャトルの音が心地よかったです。試合を見ていたら、自分もバドミントンがしたくなりました笑
今回のデンマークOPはコロナの影響もあって、アジアの選手が軒並み棄権したりと行き先不明だったんですが、いざ開幕してみたらコロナの影響を感じさせないほど熱戦が多かったです。
次回の大会が何でいつあるのかよくわかってないんですが、次の大会も楽しみに待っていようと思います!
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