日本が37年ぶりとなるユーバーカップ制覇を成し遂げた2018年大会を振り返ろうと思います。
準々決勝:台湾戦
グループリーグを3戦全勝で突破した日本チームは準々決勝でシングルス女王・戴資穎率いる台湾と対戦します。
第一シングルスは山口茜と戴資穎の対戦。19-21、16-21と戴資穎を追い詰めますが残念ながら敗戦。
第2試合は女子ダブルス。当時世界ランキング2位の福島・廣田ペアが出場。21-8、21-17で危なげなく試合を運び、スコアを1-1の同点に戻します。
第3試合は第2シングルス。奥原希望が出場し、第1ゲーム、第2ゲームともに序盤で一気にパイ・ユ・ポを引き離し勝利。2017年世界選手権金メダリストの実力を遺憾なく発揮しました。
第4試合にはリオオリンピックで日本バドミントン界史上初の金メダルを獲得した高橋・松友ペアが出場。この試合も相手にリードを許すことなく勝ち切り、日本が3-1で準決勝に駒を進めます。
準決勝:韓国戦
準決勝は2016年大会準優勝の韓国との対戦です。
台湾戦と同じオーダーで臨んだ日本に対し、第一シングルスはベテランのソン・ジヒョンが出場。山口茜が21-10、21-13で下し、日本が先制点を上げます。
第二試合には福島・廣田ペアが出場。盤石かと思われましたが、韓国ペアにネット前で積極的なプレーをされてしまい、19-21、15-21でこの試合を落としてしまいます。
1-1の同点にされた日本ですが、第3試合には奥原希望が出場します。第1セットを圧倒しますが、第2セットは序盤リードを許す展開に。しかしインターバル明けから連続9点を上げ逆転に成功、そのまま2セット目を奪取し2-1で決勝進出まで後1試合と迫ります。
第4試合には高橋・松友ペア。ここでオリンピック金メダルペアが出場してくるあたり、日本チームの層の厚さがわかります。第1セットと第2セットを日本、韓国ペアがそれぞれ取り、勝負は第3セットへ。第3セットは序盤で一気に抜け出した高橋・松友ペアがもぎ取り、日本の決勝進出を決めました。
決勝:タイ戦
2014年のインド大会ぶりに決勝に進出した日本。対戦相手は準決勝で中国との激闘を勝ち上がってきたタイ。地元の声援を受け勢いに乗るチームとの対戦になりました。
第1試合は山口茜とラチャノック・インタノンとの対戦。アウェーの日本チームにとって第1試合はなんとしても勝ちたいところです。プレッシャーのかかる試合ですが、山口選手が気合の入ったプレーを見せ見事勝利。日本チームに勢いを与えてくれました。ファイナルラリーは見応えたっぷりでしたね。
第2試合に出場したのは福島・廣田ペア。積極的な攻撃を仕掛けてくる相手に苦戦しますが、ミスによる失点を最小に抑えた日本ペアが勝利。これで2-0とした日本チームが37年ぶりの優勝に王手を掛けます。
第3試合は奥原希望が出場。相手のドロップショットを起点とする攻撃に苦しむ場面もありましたが、奥原選手らしい4隅を正確に突くラリーで相手にリードを渡しません。21-12、21-9で奥原選手が勝利!完全アウェーの会場で、見事タイチームを完封勝利で破った日本が37年ぶりの優勝を飾りました。優勝の瞬間、相手と握手をしてからチームメイトと喜び合うところが奥原選手らしいですよね。
まとめ
2018年のユーバーカップ決勝トーナメントを振り返ってみました。それにしてもこのときの日本チームは本当に強いですね。
2020年のユーバーカップは10月からデンマークのオーフスで開催予定です。開催出来るかどうかはまだ不明なのが残念ですが…
2018年大会のメンバーがほとんど残っているため、今年も優勝して連覇してくれる可能性は十分にありそうです!
ユーバーカップで日本が中国を直接破って優勝したことって無いんですよね。2020年大会はぜひ、中国対日本の試合を見てみたいですね。
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